ちょうどその頃、感染症予防の観点から生花の持ち込みを禁止する病院が全国的に増えてきました。今では皆さんの間に浸透していますが、当時はお見舞い用のお花を買いに来て、事情を知り困ってしまうお客様がずいぶんいらっしゃいました。
そういったことも重なって、メルヘンシリーズをもう一度考え直すことになりました。
こうして現在の木箱に作るようになったのです。
大きさは、病室の個人のスペースに置けるように、入院中の知人の病室を測らせてもらいました。
木箱を窓に見立てて、森の中を覗き込んでいるような気持ちになれます。また風景写真を貼ることで、外の景色をより
想像しやすくなりました。
これまでよりも遠近感や立体感が感じられるようになったので、『メルヘン3D』と名付けました。
20数年前、一人のお客様からの要望でお見舞い用に作り始めた商品が、今ではあらゆる用途で使われる当店の看板商品となりました。