7月も終わりに近づき、暑さが厳しくなってきました。
暑さに強いハイビスカスさえもコンクリートの上では元気がなくなってしまうので、この時期は店の外に飾る物が限られてしまいます。
そこで一昨年から、コキアを飾っています。夏場は涼し気なグリーンを楽しめ、秋になると鮮やかに紅葉します。
梅雨の雨で黄色くなり枯れてしまった苗がいくつかあったので、友人の畑で育ててもらっていた苗と植え替えました。
やはり地植えのものは勢いが違います。グリーンが濃く、鮮やかです。
店の周りにぐるっと一周並べてコキアのディスプレイができました。


お盆のご予約にいらしたお客様にも好評です♪
先日は、長い間お付き合いさせていただいているお客様のお誕生日でした。
毎年、お子さんやお孫さん、親戚の方も集まって会食するそうです。
お花の好きなお客様のために、今年もお子さんたちから花束を頼まれました。
カスミソウとベラドンナで可愛らしく上品にお作りしました。
箱に入れて会場へ運び、サプライズでお渡ししたそうです♪


お誕生日おめでとうございます❕
配達の帰り道、豊後大野市千歳町前田の新福寺の前の沼地に蓮の花が咲いていました。朝方が見頃ですが、昼前通りかかった時でも少しピンクの花が咲いていました。
極楽には、蓮の花が咲いていると説かれています。又仏様の像を見ますと蓮の台(うてな)に立っておられます。
どうして蓮の花が咲いていると説かれているのでしょうか。それは、ハスの花が、極楽へ生まれられる人の心の
特徴を表しているからです。それについて「蓮華の五徳(れんげごとく)」教えられています。
蓮華の五徳とは、ハスの花の五つの特徴で極楽へ生まれられる人の心を説明されています。
① 淤泥不染の徳
② 一茎一花の徳
③ 花果同時の徳
④ 一花多果の徳
⑤ 中虚外直の徳





コロナもなかなか終息の兆しが見えません。そんな時「友人の退職祝いも出来ないまま遅くなったので、御祝に”メルヘン3D”を贈ろう」と来店してくれました。聞けば「前回もメルヘン3Dを友人に贈ったらすごく喜んでくれたので今回も贈ろう」と決めて来てくれたそうです。「これだと後に残るし、記念にもなるので、きっと喜んでくれるでしょう」と嬉しそうに会計をすまして、店を後にしました。毎度ありがとうございます。

ちょうどその頃、感染症予防の観点から生花の持ち込みを禁止する病院が全国的に増えてきました。今では皆さんの間に浸透していますが、当時はお見舞い用のお花を買いに来て、事情を知り困ってしまうお客様がずいぶんいらっしゃいました。
そういったことも重なって、メルヘンシリーズをもう一度考え直すことになりました。
こうして現在の木箱に作るようになったのです。
大きさは、病室の個人のスペースに置けるように、入院中の知人の病室を測らせてもらいました。
木箱を窓に見立てて、森の中を覗き込んでいるような気持ちになれます。また風景写真を貼ることで、外の景色をより
想像しやすくなりました。
これまでよりも遠近感や立体感が感じられるようになったので、『メルヘン3D』と名付けました。


20数年前、一人のお客様からの要望でお見舞い用に作り始めた商品が、今ではあらゆる用途で使われる当店の看板商品となりました。
メルヘンシリーズも、お客様から大変喜ばれました。病院のベッドに寝たきりのお母さまを楽しませるお手伝いが出来たことを嬉しく思います。
こうして生まれたメルヘンシリーズですが、店頭に並べてみたところお客様の反応が良く、予想以上に売れていきました。
用途としては主に誕生日をはじめとする一般のギフトでした。




はじめは商品をセロハンで包みました。その後塩ビのケースを使うようになったのですが、これは日に焼けたり風化してしまうのと、お見舞い用として病室に置くには少し大きすぎるというお声をいただきました。
ちょうどその頃私自身入院することになり、病室のシンプルさに驚くと同時に、お客様が言っていた商品のサイズについて実感することができました。
⑤に続く。
②からの続き
鳥かごシリーズはとても喜ばれました。

しかし、それからしばらくして再びお客様がいらっしゃって、また違うものが出来ないだろうかと言われました。
ほとほと困り果ててしまいましたが、長い入院生活をベッドに寝たきりで過ごしているお母様のことを想うと、お断りすることはできませんでした。
こうなっては花屋の意地にかけて何とか考えなければ!と思い、第二段を作ることとなりました。
鳥かごシリーズをグレードアップさせ、古木や造花で再現した自然の中に動物の人形を置いて、まさに森の中をイメージした商品を作りました。鳥かごシリーズよりもストーリー性があります。『メルヘンシリーズ』の誕生です。





④に続く。
①からの続き
最初は、生花のアレンジメントの色を変え形を変えてお作りしました。
しかし、お母さまは寝たきりだし、お客様ご自身は県外在住で仕事を終えた週末に帰って来るだけなので、花の水替えが出来ないと言われました。
現在のようにブリザーブドフラワーやソープフラワーなども無い頃でしたので、本当に悩みました。
花屋で生花以外のものと言われても…というのが正直な気持ちでしたが、お客様の熱意に負けて、お母さまに喜んでもらえる商品を真剣に考え始めました。
その時は2月でしたので、お母さまに春を感じてもらおうと「鳥かごシリーズ」を作ってみました。
針金で鳥かごを作り、中には古木やグリーンを入れて自然な感じを作り、センサーで鳥の鳴き声が聞こえるようにしました。
これを病室の天井から吊り下げると、お母さまは大変喜んでくださいました。


③に続く
「有限会社あいざわ」は今年で創業73年目に入りました。
母から店を継いでから、「どこにもないギフトを作らなければ」と、漠然と考えておりましたが、日々の仕事に追われ、月日だけが過ぎて行きました。
そんなある日、一人のお客様がご来店しました。
お客様のお母さまが病気で入院しており、起き上がることができず寝たきりである。付き添える者がおらず、水替えができないので、生花以外で、枕元に置いて楽しめる商品が出来ないかということを言われました。
本来なら既存の商品をおすすめして、あとは他のお店に行ってみて下さい、という所なのですが…。何しろ毎週末、「出来ましたか」と熱心に来店されるので、根負けして商品を考えていきました。
これが今から20数年前のことです。



②に続く。
今日から7月です。まだ梅雨が明けていませんが、この時期の花のギフトと言えば、やはり胡蝶蘭が主役です。御祝から仏事までご利用されて喜ばれています。
今特に仏事では、生花の花は気温が高いのであまり日持ちが良くありません。その点胡蝶蘭の鉢植えは梅雨時が旬なので日持ちが良いです。
気温15℃~25℃・湿度70~80パーセントなので、今から気温が30℃以上になる時は、クーラーを入れて生育環境に近づけて下さい。そうすれば胡蝶蘭の花が長く楽しめると思



います。